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知事抹殺

  • 2011/03/21(月) 20:11:22

知事抹殺 つくられた福島県汚職事件知事抹殺 つくられた福島県汚職事件
(2009/09/10)
佐藤 栄佐久

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このブログは、基本的に自分自身で読んだ本の感想やらそれにまつわる
よもやま話を紹介してきました。
が、今回は今だからこそ読んでおきたい本!ということで紹介しておきます。
今なかなか手に入らない本です。
内容は、今回の東日本大地震に際して問題となっている福島原発に関して
反対の立場をとり続けてきたが故に、汚職事件として告発された知事の告発本。
まだ読んでませんが、今だからこそ注目すべき内容のようです。
以下は、作家の村上龍氏が運営するJMMの配信記事の完全コピペです。


大地震でも革命でもないが、小沢問題は、日本の将来を決するほどの事件だと
ウォルフレンは言う。ほんの数週間前にこの本を読みながら、
この書き出しをすっかり忘れていた私は、この部分を再読し、
二日前に読んだ「知事抹殺」(佐藤栄佐久、平凡社)のことを思い出していた。
あれが、転換点だったのかもしれない。あの時に、もっと当事者意識を持って、
この問題に取り組むべきであったと。福島県知事であった佐藤栄佐久氏が
汚職事件に巻き込まれ罪に問われたことは、それこそ「人格破壊」であり、
「国家の将来を決定づけるような重大事」であったかもしれない。
私が、「知事抹殺」を読んだのは、今、首都圏で大騒ぎになっている電力不足がきっかけだ。
2003年に、東京電力の原子力発電所が全てストップしたことがあった。
あの時も、電力不足が懸念されていた。その時の経緯を調べているうちに、
2003年6月5日付の日本経済新聞「社説」に行きついた。

  「5月はじめに運転を再開した柏崎刈羽原発6号機に続いて、
   6月中にあと三基が運転できて首都圏の電力不足は解消されるはずだったのに、
   佐藤栄佐久知事が(福島原発の)運転再開に対して地元と県議会の同意の他に
   新しい条件を持ち出したために、見通しが狂った。
   再開時期が知事の胸先三寸というのでは困る。一日も早く合理的判断を」。

佐藤栄佐久」という名前に見覚えがあった。この人は、確か、その後、逮捕された筈だ。
何の容疑だったのだろう?検索してみると、「談合」、「汚職」という言葉が彼の周辺から出てくる。
本当にそうだったのか。今回の原発事故、昨年の厚労省幹部・村木さんが巻き込まれた
「凛の会事件」を知る今となっては、この福島県汚職事件に疑問を持つのは自然だろう。
この事件に関する書籍はないのかと調べると、前述のご本人による「知事抹殺」に行き当たった。
丸の内オアゾの丸善に問い合わせると、在庫はなかった。
八重洲ブックセンターに聞くと、1冊あるということだったので、早速、購入した。
レジで、「ここ数日、この本、売れていませんか」と聞くと、担当者は怪訝な顔をしていた。
「知事抹殺」が出版されたのは2009年9月16日だ。
まだ、忘れられたままなのかもしれない。

佐藤栄佐久知事は、福島県では圧倒的支持を得ていた「剛腕知事」であった。
原子力政策のみならず道州制や地方分権のあり方を巡っても、政府と激しい対立を繰り返してきた。
2003年の原発停止を振り返って彼はこう書いている。
「東京は、原発がすべて停止するという事態になってはじめてあわてふためき、
当り前だと思っていた「電気が来ること」を邪魔しようとするものを非難する。
しかし、原発立地地域にしてみれば、その風景はまったく異なったものになる。
私にとっては、そんな大げさなことではなく、県民の立場に立って
淡々とやるべきことをやっていたら、結果として原発が停止したということにすぎない」(P49)。

しかし、「その結果わかったことは、原発政策は国会議員さえタッチできない内閣の専権事項、
つまり政府の決めることで、その意を受けた原子力委員会の力が大きいということだった。
そして、原子力委員会の実態は、霞が関ががっちり握っている。
すなわち、原発政策は、立地している自治体にはまったく手が出せない問題だということが、
私の在任中に起きた数々の事故、そしてその処理にともなう情報の隠ぺいでよくわかった」(P50)。

こうしたなか前述の日本経済新聞の社説は「一日も早く合理的判断を」と促していたが、
我々は、誰にとっての合理性なのかを、当時、突きつめていなかったように思われる。
東京、すなわち日本にとって合理的な判断を下さない福島県知事は、
東京地検特捜部の某検事からこう断罪された。「知事は日本にとってよろしくない。
いずれは抹殺する」と。
2008年8月8日、東京地裁は、被告人、佐藤栄佐久を懲役3年、執行猶予5年という
判決を言い渡した。2009年6月24日、東京高裁も再び有罪判決を言い渡した。
佐藤前知事は、最高裁に上告して真実を争っている。

否応なしに原発の付き合いを余儀なくされた佐藤前知事の合理性は、こうだったのだろう。
「同じ方向しか見ず、身内意識に凝り固まる原子力技術者だけでは安全性は
確保できないことも分かってきた。…原子力ムラの論理に付き合わされて振り回
された反省にも立って、「いったん立ち止まり、原点に帰って」
原子力政策について考えるべきだと思った。…
そこで福島県独自で動けるところから行動を始めることにした」(P73)。
彼に言わせると、「原発立地県から首都をみると、「自分にかかわり合いが出てきて、
初めて関心を持つ人たち」としか見えない」(P97)。

当時のかかわり合い方が、「電気が来ない」であったのに対し、
今回は「放射能がくる」(AERA)なのだろう。
私自身の対応も、全くこの佐藤前知事が喝破した通りであった。

 2003年当時も、私は、この問題に無関心であった。代行返上やりそな銀の
実質国有化、イラク戦争の帰趨が自分にとっての重大関心事であった。
いま、我々は、この大震災をきっかけに、はたと現実に気づき、
あらためてよく注意して周囲を見回すようになっているが、
「国家の将来を決定づけるような重大事であるにもかかわらず、
人々が関心を向けようとしない政治の出来事もこの世には存在する」ことも
改めて銘記しておきたい。
私には、人々が関心を向けない事象から国の将来を考える想像力がない。
ただ、そういう自分の能力のなさ限界に、気付きを与えてくれる書籍が、
出版される自由があることに、まだ希望を持てる気がしている。


                JPモルガン証券日本株ストラテジスト:北野一


                             2011年3月21日発行
                           JMM [Japan Mail Media]                                              No.628 Monday
                                   Edition
                         http://ryumurakami.jmm.co.jp/


■今回の質問【Q:1204】

 復興には莫大な費用がかかりそうです。資金の他に、復興に必要なのは何なの
でし
ょうか。あと、日本全体が不安状態にあります。何かポジティブな話題があれば
ご紹
介いただければと思います。

                                村上龍


に対する回答文からの抜粋です。



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  • From: 人類猫化計画 |
  • 2011/03/24(木) 16:46:55

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